やわらかFXのすけろく(@55pips)です。
為替・株価指数トレードを中心にトレードしています。
トレードのおすすめ本6選と効果的な学習方法を紹介します。
※ささっと本だけ知りたい、という方はコチラから本の紹介部分へ飛べます。
記事のテーマ・目標
- 良質な書籍から体系的に知識を得る
- 最小限の損失から最大限の学びを得る
- 学び~実践~改善のサイクルを形成し習慣化する
こんなテーマで書き進めていこうと思います。
こんな人向けの記事
- トレードの勉強って、具体的にどう進めたらいいか分からない。。
- 自分に不足している要素が何かわからない
といった方向けの記事です。
この記事でわかること
- 読み継がれているトレードの名著がわかる
- 分野別の良書を知ることができる
- 相場で生き残るために必要な学習プロセスを理解できる
書籍は以下の4ジャンルを順番に紹介します。
ジャンルは4つ!
▼ジャンルのイメージ図
おすすめの勉強法はトレード実践+アウトプット+PDCAサイクルをまわしていくことです。
おすすめ勉強法
- 学んだ内容はアウトプットする(トレード計画を立てる)
- トレードで実践してみる(できたこと・できなかったことを記録する)
- 実践した内容を評価する(なぜできなかったのか?を考える)
- 悪い点は改善していく(できなかったことはどうすれば改善できるのか考える)
▼PDCAのイメージ図
自分がトレードをはじめたころは、
トレードをはじめた頃の疑問
- コレは必ず読んでおけ!っていうバイブル本はどれ?
- 読んだ内容をトレードにどう生かせば技術が身につくのか?
という疑問を感じていました。
当時の自分の疑問に答えるかたちで、
おすすめの基準
- もし自分が0からトレードをはじめる場合は、この本で勉強する
- 版数を重ねて長く生き残っている書籍
- 実績のあるトレーダーが共通してオススメしている書籍
といった書籍を紹介していきます。
この記事を読んだ方がトレードをより好きになったり、プロセス改善やトレード技術の向上につながるとうれしいです。
FXおすすめ本6選「読んだだけ」にしない具体的な学習フロー解説
FX入門書:一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門 改訂版
【電子書籍版】一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門 改訂版
こんな人向けの本
- これからFXをはじめたいと考えている方
- 図解やイラストでわかりやすくFXを勉強したい方
- 逆指値、IFD注文、OCO注文など用語がわからない方
学べる内容
- FXの基本的なしくみ
- FX・トレード用語の解説
- テクニカル分析の基礎
- ファンダメンタルズ分析の基礎
おすすめポイント
- 昔から多くの人に読まれている定番の入門書
- FXの全体像やどんなことを勉強していけばいいのか・・?といった俯瞰的な視線をもつことができるようになります。
- 他のブログでは旧版が紹介されていることもありますが、最新情報にアップデートされている改訂版がおすすめです。
テクニカル分析・基礎:マーケットのテクニカル分析
【電子書籍版】マーケットのテクニカル分析 ーートレード手法と売買指標の完全総合ガイド
こんな人向けの本
- テクニカル分析の基礎を学びたい初心者の方
- テクニカル分析を体系的に整理したい・理解を深めたい(すでに勉強している方)
学べる内容
- 代表的なテクニカル指標
- チャートパターン
おすすめポイント
- 書評で勧められることの多い名著「先物市場のテクニカル分析」の改訂版
- テクニカル分析の教科書的な存在
- 19章構成で網羅的・体系的にテクニカルを学べる
テクニカル分析・実践:高勝率トレード学のススメ
高勝率トレード学のススメ【電子書籍】[ マーセル・リンク ]
こんな人向けの本
- 基礎知識をすでに学んだ方
- 実戦的・具体的な手法を学びたい
- トレードにのぞむ心構えを学びたい
学べる内容
- オーソドックスなトレード手法
- 現実的なトレードの目標設定方法
- トレード時間軸の考え方
- トレード計画の立て方
- 自己規律の重要性
おすすめポイント
- 2006年の初版から読み継がれている良著
- ある程度の前提知識がある方向け
- オーソドックスかつ実践的な内容です
- 手法・マインドについてバランスよくかかれています
- トレード戦略の土台・骨格を形成してくれます
相場心理:デイトレード【特におすすめ】
デイトレードマーケットで勝ち続けるための発想術【電子書籍】[ オリバー・ベレス ]
こんな人向けの本
- 普遍的な相場心理を学びたい方
- 手痛い失敗を経験したことのある方
- すべての時間軸のトレーダー(タイトルはデイトレードですが時間軸は関係ありません)
- 自分の考え方・行動を変えたい方
学べる内容
- トレードで必要とされるマインド(思想)とメンタル(思考)
(具体的な手法・テクニカル分析についての記載はありません)
おすすめポイント
- 2002年に翻訳版が発売され、今でも多くのトレーダーに愛用されている名著。
- 自分が「トレードを始めたころに読んでおきたかった・・・」と痛感した本です。
- トレードで必要なマインドを繰り返し、刷り込むように表現を変えてインプットしてくれます。
- 一見、基本的なことを書いているように見えるのですが、自分自身の失敗と照らし合わせて読むと響く・刺さる本です。
- 自分の経験値によって印象や受け取り方が変わってくるので、定期的に読み返すと新しい発見があって面白いと思います。
関連記事:デイトレードを読んだら常識が変わった【書籍レビュー】
相場心理:ゾーン
マインド・メンタル系の良著として勧められることの多い本です。
これは経験談ですが「トレードに最も大切なのは集中力」と先輩トレーダーに言われ、ハッとさせられたことがあります。
そんな集中の局地「ゾーン」に到達する方法について書かれた本です。
個人的には、ややクセの強い本かな・・?と感じましたが、その分、マインド・メンタルについて他の本では到達できない深度で詳しく書かれています。
マインド系書籍の二冊目か三冊目に読んでみると、他の本では書かれていない面白い発見があると思います。
印象的な箇所を抜粋しますので、気になるポイントがあれば、ぜひ読んでみてください。
①利益を出すために次に何が起こりそうか知る必要はない、②何事も起こり得る、③どの瞬間も唯一のものである
最高のトレーダーはリスクを取るだけではない。リスクを許容する方法を習得しているのだ
ある特定のトレードの結果は分からないという事実を、完全に受け止められる
機会への集中力を維持する方法を習得するためには、脅威の根源をはっきりと知って理解しておく必要がある。マーケットではないのだ。マーケットは中立の立場で値動きの可能性についての情報を発している。
資金管理:システムトレード 基本と原則【おすすめ】
システムトレード 基本と原則【電子書籍】[ ブレント・ペンフォールド ]
トレードの普遍的な原理・原則を丁寧に解説してくれる本です。
タイトルはシステムトレードですが、自動売買のことが書かれているのではなく、シムテマチックかつ戦略的に裁量トレードをするための本と言えます。
特に資金管理・トレードルールの二点はトレードの中核を成す部分なので、初心者のうちに読んでおくことで、無駄な回り道をせずに済みます。
特に手法に傾倒しがちな人が読むと効果抜群です。(過去の自分です)
場当たり的なトレードを卒業し、戦略的にトレードできるようになることで、トレーダーとして一皮も二皮も剥け、充実感を得られるようになると思います。
おまけ(タブレット)
自分が本を読むときは電子版を使って、通勤時間やスキマ時間に読んでいます。マーカーもつけられるので便利です。
Fire HD 8 タブレット (8インチHDディスプレイ) 16GB – Alexa搭載
amazon タブレット 本体 アマゾン Fire HD 8 端末 16GB 8インチHDディスプレイ Newモデル 送料無料 【SK06736】
16GBモデルで¥8,980(税込み)です。FX系のYoutube動画を保存して、移動中に見たりもしてます。
最初は重さが少し気になりましたが、使っているうちに自分は慣れました。
このモデルだと369gなので、350mlのペットボトルと同じくらいの重さです。
効果的に勉強するために必要なこととは?
最初の数年間を棒に振らないために
知識は力であるが、それは正しい知識の場合である。
名著から抜粋させていただきました。
「知識」=相場で戦うために使う武器と思うとよいです。
使い古されたフレーズですが、錆びたナイフで戦場に出ることがないようにするのが大事です。
情報の質(選択した武器)によっては、その後のトレード人生を左右されると言っても過言はでないと思います。
間違ったインプット(武器)をもとにトレードにした結果どうなるか、実例を書籍から引用紹介させていただきます。
私が八年かかって目がさめたこと(中略)勉強の仕方と売買の実行力について、できるだけ早く目覚めて頂きたいということなのです。
誰の言葉?
- うねり取り手法で有名な株式トレーダー、立花義正さんの言葉です。
- 当初は証券会社の資料や株式批評家の発言などをインプットにした結果、数年間に渡り負け続けたことを自著で振り返っています。
もうひとつ紹介します。
当初、私は、(中略)極めて歪んだ財務諸表にあると信じる、厳格なファンダメンタリストであった。
誰の言葉?
- トレーダー養成機関を運営するバリバリのテクニカルトレーダー(オリバーベレス)の言葉です。
- 当初は(間違った)ファンダメンタリストだったと自著で振り返っています。
※ファンダメンタルズ分析自体が間違っているという訳ではありません
株式トレーダーとして230億の資産を保有するcisさんも、現在のトレード戦略に変えるまでに資産を90%減させたと語っています。
傍から見たら順風満帆に見える億トレーダーも、かつては間違った戦略・自分に合っていない手法をとっていたんですね。
しかし途中でそれに気づいて、正しい武器・自分に合った武器に変えたことがわかると思います。
(かくいう私も間違えまくった結果、今に至ります。)
正しい知識の重要性
自分にとってベストな武器を手に入れるまで、みんな回り道をしています。
その余計な回り道を回避するための方法が書籍にはたくさん詰まっています。
自分も「初めから、この本を読んでおけばよかったなー、、」と何度も感じました。
練習は嘘をつかないって言葉があるけど、頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ。
— ダルビッシュ有(Yu Darvish) (@faridyu) June 11, 2010
ダルビッシュさんのこのツイートは至言だなと思います。
もしトレード初期に良質な書籍に出会うことができたのならば、それだけで市場参加者の中で優位性があると思います。
独学や自分の思いつきでトレードを始める前に、先人が失敗した歴史や経験談を知り、何が正しくて何が間違っているのかをまず知るのがおすすめです。
トレードで大切な3M(Mind・Method・Money)
もしよければ手を止めて、5秒くらい「本を読む目的」を考えてみてください。
スポーツでは心・技・体の3要素が重要視されますが、トレードの場合は心理・手法・資金管理の3要素が重要とされています。
- 心理(Mind)
- 手法(Method)
- 資金管理(Money)
の頭文字をとって、よく3Mと表現されます。
トレードと3Mの関係性をカンタンに図示してみました。
トレードは3Mの上に成り立ちます。
トレード本を読む目的は、前提となる基礎知識、トレード手法、トレード心理、資金管理を学ぶこと、と言えます。
売買技術の上達、トレードの成功は3Mのどの要素が欠けても成立しないので、バランスよく学んでいきましょう!
実体験は読書の学習効果の7.5倍説
本で読んだ内容は、アウトプット+実践+PDCAを回して、繰り返し学習するのがおすすめです。
理由はその方が学習効率が高いからです。
上記はアメリカ国立訓練研究所が調査した、学習定着率モデルです。
(数値データに関しては信憑性が微妙らしいので参考程度に。。)
本を読み進めながら、どんな戦略でトレードしたいのか計画を作成し、後々の実トレードで見ることができる状態にしておきましょう。
作成した計画はトレードしながら、PDCAをまわしてブラッシュアップ・改善するのがおすすめです。
図で書くとこんな感じです。
PDCAについては以下の記事でも解説していますので、よかったら参考にしてみてください。

人は1週間後に記憶の76%を忘れる
アウトプットをおすすめするもう一つの理由は、人は忘れやすい生き物だからです。
人は情報を記憶したあと、20分後に約42%、1時間後に約56%、9時間後に約64%、6日後には約76%を忘れているそうです。
(ドイツの実験心理学者、エビングハウスの記憶に関する実験データより)
参考書籍:「1日30分」を続けなさい! 人生勝利の勉強法55 (だいわ文庫) (文庫) / 古市幸雄
1度勉強した!と思っても一週間後には3/4は忘れている可能性があるんですね。。
書籍の場合は毎週、読み返すのは難しいかもしれませんが、自分の残したメモであれば見返すことができますね。
初心者におすすめの学習フロー
どういった順番で勉強していくのが効果的なのか書いていきます。
入門書→テクニカル→マインド→資金管理
これからトレードを始めたいという方は、最初に入門書を一冊読んでおくのがおすすめです。
その理由はFXの仕組みやトレード用語を学んでおくことで、その後の学習がスムーズに行えるからです。
その他にも、相場参加者の90%は負けるという事実や、FX取引のよくあるリスクなど知っているだけで回避できる失敗もあります。
トレード初心者
チャートをどう見ればいいか分からない
FXの仕組みが分からない
こういった疑問を持つ人も、FX入門書の中から分かり易そうな本を一冊選んで読んでみましょう。
入門書を読み終えて、一通りの用語や相場知識が身に付いたら、「テクニカル分析」→「相場心理」→「資金管理」の流れで勉強するのが効果的です。
テクニカルが先なのは、マインド以前に技術が無いと自信をつけるのが難しいためです。
[…] 関連記事:FXおすすめ本6選「読んだだけ」にしない具体的な学習フロー解説 […]
[…] 関連記事:FXおすすめ本6選「読んだだけ」にしない具体的な学習フロー解説 […]
[…] FXおすすめ本6選「読んだだけ」にしない具体的な学習フロー解説 […]