こんばんは、すけろくです。会社員をしながらFXトレードしています。
トレード初心者
といった方向けの記事です。
【本記事の内容】
- 負けないための方法が具体的・包括的に分かる
- 必要な時間リソースや手段を理解できる
- 派手さは無いけど誰でも実践・マネできる内容です
この記事は8分程度で読み終わります。
トレード未経験の方にも分かるように書きたいと思いますので、8分後には勝てるトレーダーの思想になっているはずです。
【実績】(収支データ)
実績がある程度ないと、説得力もないと思いますので収支をのせます。
XMを中心に取引していた時期の収支グラフです。5ヶ月で5万円→88万円になりました。
自分は仮想通貨からトレードを始めたのですが、その頃は退場をくりかえし、為替に移行しても勝てない。どんなに勉強しても勝てませんでした。
そこで1ヶ月間トレードを中断し、手法探しの旅をやめてトレード方針・トレードルールを決め、PDCAサイクルを構築することにしました。
この記事は継続してPDCAを回す中で「これは効果的だ」と感じたことを実例ベースで紹介します。
派手さはありませんが、着実・確実にトレード技術を伸ばす要素が含まれていると思いますので、ぜひ読んでみてください。
FXトレードで負けない方法
結論だけ書きますと、以下の3点を実践することでトータルで負ける可能性はグッと下がります。
- 物理的な時間を確保する
- アウトプット・PDCAを習慣化する
- 他責にしない
相場で生き残るにはハイレベルな技術や高度な分析よりも、失敗を少なくすること・地道な改善を続けていくことの方が大切です。
逆に言うと、自分のように能力値が高くない人間でも地味な作業の繰り返しで結果が出ます。
地道な作業を苦としない方であれば、売買技術の向上や収支の面でも結果が必ず現れます。
時間の確保
本気でトレードに取り組むのであれば、物理的にまとまった時間リソースが必要です。
将来的に得られる利益はトレード技術の上にはじめて成り立つものです。本物の技術を得るためにしっかりと時間リソースを割きましょう。
正しい技術を身につけることで、精神的に安定したトレードと収支を得ることができます。
自分の場合は、平日は3時間ほど、土日は合わせて12時間ほど確保しました。
確保した時間は以下に使います。
- テクニカルの勉強(ファンダメンタルでもOK)
- テクニカルの検証
- トレードの準備
- 実トレード
- トレードの振り返り(評価)
- 改善策の模索
アウトプット・PDCAを習慣化する
アウトプットはぜひとも習慣化しましょう。
意識・目標をクリアにするためにアウトプットは非常に効果的でモチベーションも上がります。
またPDCAを回すにあたって、アウトプットは必要です。
【アウトプットの例】
- 目標(利益の金額や利回り・技術面・精神面のワードでもOK)
- よくする失敗とその対策
- トレード成績や結果
目指す姿であったり、目標の成績をしっかりと目に見える形でアウトプットしましょう。「月利10%」でも良いですし「損切りの徹底」とかでも良いですね。
アウトプット先はGoogleのスプレッドシートやブログ・Twitter・大学ノードなど、自分が続けやすいものに書くと良いです。
アウトプットできたら今度はその内容をPDCAします。
目標は立てるだけでは意味がないので、実現できるように以下を掘り下げていきます。
- その目標と現状の間に、どんなギャップがあるのか?
- ギャップを埋めるために、何をすればよいのか?
- 目標を達成できた場合は、なにが成功要因だったのか?
そして以下のサイクルを繰り返していきます。
- 目標を立てる
- 行動する
- プロセス・結果を確認する
- 改善する
PDCAについては以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
他責にしない
精神論っぽくなりますが、結構大事な要素だと思います。
相場って他責にしようと思えば、いくらでも人のせいにできます。
- 予期しない要人発言のせいで負けた
- 有名トレーダーのポジションを真似たら負けた
などなど、損失の理由を自分以外に求めるのはカンタンです。
ですが、それは自分を省みてトレードを改善する機会を失っている、とも言えます。
色々なリスクが起こりうる中で、最終的にポジションを取る、という判断したのは自分です。
何が起こっても自責で捉えるクセをつけた方が良いです。
トレード方針を決める
ここからはアウトプットしていく内容を具体的に記載します。
まずはトレード方針をアウトプットしましょう。
- どの金融商品を
- どの時間軸で
- どの手法を使って
- どれくらいの利回りを目指すか
目指すスタイルや目標をハッキリさせておくことで、軸がブレずに進むべき方向性を明確にできます。
色々な金融商品や手法がありますので目移りしやすいですが、特定の分野を深堀りして「この分野なら負けない」という自分の軸をつくりましょう。
金融商品
戦う戦場をまずは決めます。FXであれば取り扱う通貨ペアです。
- クロス円の4通貨のみ扱う
- クロス円とドルストレードを幅広く扱う
など、ざっくりとした方向性を決めましょう。
扱う通貨ペア数を増やすと、その分、検証・トレード準備・実トレードにかかる工数が増えます。
最初は4,5通貨ペアあたりから始めて、自分が割ける時間リソースに応じて増やしていくと良いと思います。
狭く深く、特定通貨ペアを専門にするのもモチロン有りです。
初心者にオススメの通貨ペアは以下です。
- ドル円(USDJPY)
- ユーロドル(EURUSD)
- ユーロ円(EURJPY)
理由は比較的、穏やかな値動きである(取引量が多いため、特定プレーヤーの投機的な意向が反映されづらい)からです。
慣れてきたら、ポンドペアや資源国通貨も加えてみると良いと思います。
- ポンド円(GBPJPY)
- ポンドドル(GBPUSD)
- ユーロポンド(EURGBP)
- 豪ドル円(AUDJPY)
- カナダ円(CADJPY)
- 豪ドルドル(AUDUSD)
- ドルカナダ(USDCAD)
ポンドペアは値動きが激しい(短期の投機筋の意向が反映されやすい)ため、少ないロットでトレードしましょう。
FX業者によって売買できる通貨ペア数は決まっているので、取り扱い数の多い業者を最初から使うようにしましょう。
国内FX業者であれば、20通貨ペアが取引可能なDMM FXが良いです。
>>DMM FX
海外FX業者であれば、豊富な通貨ペア・株価指数・貴金属も取引可能なXMを使うと良いです。
>>XM
トレードの時間軸
主軸で戦う時間軸を決定します。
トレードの時間軸を決めた方がいい理由は、エントリーの時間軸を決めることで、損切りの時間軸が決まるからです。(利益確定の時間軸も)
1時間足チャートを見てエントリーしたのに、損切りを日足レベルまで先延ばしにする、といったトレードはNGです。
1時間足を根拠にしてエントリーしたら、決済も1時間足で行うのが基本です。
自分は4時間足を中心とした短めのスイングトレードを主体としています。理由は4点です。
- 会社員なので常時チャートを見ることができない
- 参考にしているトレーダーが4時間足トレードをしている
- 100pips~200pips抜けるトレードができる
- チャートに張り付きたくない
それぞれの生活サイクルや性格に適した時間軸を選びましょう。
自分はスキャルピングやNY時間で行うデイトレードもやってみましたが、チャートに張り付いて行うトレードは疲れてしまうので、辞めてしまいました。
手法
どんな手法でトレードするか大まかに決めましょう。
【良い手法】
- 狭く
- 深く
- 自分用にカスタマイズされたもの
【ダメな手法】
- 広く
- 浅く
- 自分にあっていないもの
ドラクエで言うと、メラ・ヒャド・バギを覚えるよりも、メラゾーマを一発覚える方が断然戦えます。
ダメなパターンのよくある失敗の一つに「手法探し」があります。
手法の練度を上げる前に「もっと良い手法があるんじゃないか・・?」といろいろな手法を試し続け、最終的になにも身についていないパターンです。
自分に適した手法を探すために、いろいろ試してみるのは必要ですが、知識だけにならないようにしましょう。
目標利回り
大まかに月利・年次レベルでどの程度の利回りを目指すのか決めましょう。
目標利回りを決めることで、自分の戦略を見直すべきか、目標利回りを変更するべきか考えることができます。
戦略=下記です。
- 現状の取引通貨ペアの数
- トレード時間軸(=トレード回数)
- 手法
また時間軸ごとの特徴は以下です。
- 長期トレード:大きな値幅を狙えるが、売買回数は少ない
- 短期トレード:値幅は小さいが、売買機会が沢山ある
一般的に短期トレードの方が資金効率が良く、複利運用のメリットを活かせるため、高利回りを目指せます。
例えば、年利200%を狙う場合に必要な月利は10%弱です。週利だと2.5%です。
「戦略的に週利2.5%を実現できそうか」と考えてみて、難しそうな場合は、戦略を改善するか、目標利回りを修正しましょう。
トレードルールを決める
ここまでで大まかに戦う場所と戦略が決まりました。
ここからは戦略をより具体化し、行動レベルに落とすためのトレードルールを決めていきます。
少なくとも、リスクリワードの取り方・損失の取り方は明確にしましょう。実践することで、収支の安定感がかなり変わってきます。
リスクリワードの取り方
- リスク:損失を許容する値幅・損失額、損切りポイントのこと
- リワード:利益を確定する値幅、利確ポイントのこと
2つの比率はリスクリワード(以下、RR)比率と呼びれます。
例えば、100円でドル円をロングした場合、99円を損切りポイント、101円を利確ポイントにしたとします。
この場合の損切り幅・利確幅はそれぞれ1円ですので、RR比率は1:1です。
実績のあるトレーダーの方に共通して見られる特徴の一つに、リスクリワード管理が徹底されている点があります。
具体的に言うと、エントリーのRR比率が1:3や1:4とリワード比率が高いことです。
逆に言うと、RR比率が優れている局面を選んでエントリーしている、とも言えます。
RR比率は少なくとも、1:1以上の局面のみ、エントリーするようにしましょう。
RR比率を重視することで得られるメリットは以下です。
- エントリー前にRR比率を確認することで、飛び付きエントリーを防げる
- エントリー前に損切り・利確ポイントを決定するため、フラットな目線で判断を行える
- 期待値の低い(リターンの少ない)トレードを減らすことができる
損失の取り方
全てのトレードで勝つことは不可能なので、予め負け方を決めておきましょう。
負け方を決めること・損失をコントロールすることは相場で生き残るための必要です。
トレードをしていくうちに相場と手法がマッチせず、ドローダウンする時期が必ず来ます。
損失許容を決めておくことで、状態の悪いときの最悪の着地点をつくることができます。
自分の場合は以下の4点をルール化しました
- 1トレードあたりの損失許容:証拠金の1%~2%
- 複数ポジションを保有した場合:証拠金の5%
- 週あたりの最大ドローダウン目安:証拠金の5%
- 週あたりの強制ロスカット基準:証拠金の10%
決済ルール
決済はその都度、判断する形でもよいですが、あらかじめルールを決めておくと楽です。
迷いやエネルギーを消費することが無くなるので、ストレスが減ります。
自分の場合は「基本は指値・逆指値による自動決済」ですが、以下の場合は手動決済するようにしています。
- 重要指標発表までに指値未到達+リスクリワード比率が1:1以上とれている場合
- 週末のロンドンfixまでに指値未到達+リスクリワード比率が1:1以上とれている場合
- 予期しないファンダ等で暴騰する可能性が高まったとき
上記を満たさない場合は、指標発表や週末の持ち越しをするようにしています。
トレードしない基準
これもできれば決めておいた方が良いです。
理由はミスを犯す可能性を下げることができるからです。
自分の場合は以下の場合はトレードしないようにしています
- 明らかなトレードルール違反を複数してしまったとき
- トレード準備できていないとき
- 寝不足や体調がよくない時
- 心配事があるとき
- お酒を飲んだとき
調子の悪い時は無茶なトレードをしがちなため自制しています。
指標スケジュールの把握
短期トレーダーの人は指標スケジュールを把握しておきましょう。
想定しない値動きに巻き込まれるリスクを回避するためです。
スケジュールの確認は羊飼いさんとみんかぶFXを抑えておけばOKです。
重要指標発表時はどちらに値動くか分からないので、発表前はポジションをクローズするか利益確定してロットを落とすのが定石です。
優位性の確保
優位性のあるポジションをとるには以下の2ポイントが必要です。
- 優位性のあるポイントを把握する
- そのポイントでエントリーする
前者はトレード準備が必要で、後者は指値エントリーすることである程度カバーが可能です。
自分はTreading Viewというチャートツールを使用しています。チャート分析のしやすさとトレンドラインに触れたときに携帯にアラートを飛ばせるため重宝しています。
【参考:蜂屋すばるさんのチャート分析】
事後評価と改善の模索
トレードの後は結果と内容の振り返りを行います。
結果を定量的に評価する
トレードの結果として現れる数字は定量的に評価します。
- 収支・利回り
- 勝率
- 損益率
- 最大ドローダウン率
客観的な数値として現れるため、評価しやすいと思います。
数字を改善するために、どういったアプローチが必要か考え、今後のトレードに組み込んでいきましょう。
XMで取引している方は上記のデータはMyfxbookという無料サービスで分析できますので、ぜひ利用してみてください。
プロセスを定性的に評価する
トレードの結果には表れないトレードプロセスを定性的に評価します。
- トレードルールを守れているか
- ポジポジ病になってないか
- トレード中の精神状態はどうだったか
- チキン利食いをしていないか
などなど、自分の課題やトレードルールとして定めている内容の振り返りを行います。
PDCAの詳細は以下の記事でも解説していますので、ぜひ見てみてください。
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