OPECプラスとは | 逆オイルショックの引き金

やわらかFXのすけろく(Twitter)です。

OPECと非加盟国、減産強化で合意できず ロシア抵抗(日本経済新聞 3/7)

こんなニュースが金曜日に飛び込み、原油価格が大幅下落を記録。

明け月曜日はドル円が最大5円幅のクラッシュを起こしました。

コロナ騒動+原油安の逆オイルショックのダブルパンチでリスクオフ相場が本格化してきました。

ニュースを見つつ「OPECって昔授業でやったなぁ・・・」くらいの認識だったので「今、何が起こっているのか」「今後の見通しくらいは知っておきたい」という動機でOPECの内輪もめを勉強してみました。

OPECプラスとは | 逆オイルショックの引き金

OPECプラス=OPEC加盟国+非OPEC加盟国

OPECプラスは石油価格のコントロールすることを目的としたOPEC加盟国14カ国+非OPEC加盟国10カ国の集まり。

OPECとは

  • 石油輸出国機構(Organization of the Petroleum Exporting Countries)のこと
  • 中東を中心とした14カ国が加盟
  • 石油価格をコントロールしようね、という世界的なカルテル
  • 実際のところ価格設定の実行力はそれほどない

Wikipedia先生によると、

価格を吊り上げる形でのカルテル形成能力は弱いが、緊急時に減産を行って暴落を防ぐ形のカルテル形成能力は一定程度保持しており、2008年のサブプライム住宅ローン危機における一時的な暴落の時には減産を繰り返すことで暴落に歯止めをかけている。

とのことなので、現状は減産による石油価格の下支えが存在意義となっている模様。

現在の主なOPEC加盟国(産出量TOP4)

  • サウジアラビア
  • イラク
  • UAE
  • クウェート

TOP4はすべて中東。残りの8カ国はナイジェリア・アンゴラなどのアフリカ諸国です。

実際に2019年末時点ではOPECプラス内で2020年6月まで協調減産する見通しが高かったんですね。

協調減産、6月まで延長公算 OPECプラスが12月決定へ=関係筋

コロナショックと石油需要の低迷懸念

新型コロナウイルスが石油需要に影を落とすなか、OPEC盟主サウジアラビアが減産強化を主張したが、石油市場でシェア低下を恐れるロシアが反対し溝が埋まらなかった。

引用元:OPECと非加盟国、減産強化で合意できず ロシア抵抗(日本経済新聞 3/7)

石油生産量はサウジアラビアとロシアが群を抜いて世界の2トップ体制。

サウジは減産を主張したもののロシアがNOを突きつけた形。利害が一致しなかった模様。

その態度を見てサウジも翌日に減産をとりやめます。

世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアは自主的な減産を取りやめ、石油増産に転じる見込みだ。石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国の減産交渉が決裂したことが背景にある。

引用元:サウジ、一転石油増産へ 協調決裂でシェア重視に転換(日本経済新聞 3/8)

主要産油国の価格戦争へ

アジア時間9日早朝の取引で、国際原油価格が1991年の湾岸戦争以降で最も大幅に下げた。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が減産強化で合意に至らなかったことを受け、主要産油国が価格戦争に事実上突入したとの懸念が広がった。

引用元:原油一時31%急落、湾岸戦争以来の大幅安-OPECプラス決裂で(Bloomberg 3/9)

金曜~日曜の決裂を受け為替市場は産油国を中心に大きな下窓オープン(カナダ円で150pips・豪ドル円で120pipsほど)

価格競争の激化で産油国通貨の下落・産油国のオイルマネーが株などの資産から抜ける・アメリカのシェール企業の市場撤退が懸念されるなどの要因によりリスクオフがより加速。

サウジは14年の価格急落後、一時はシェアを重視して原油安をあえて放置する戦略を採っていた。今回の交渉決裂をきっかけに当時の戦略に戻る可能性がある。

引用元:サウジ、一転石油増産へ 協調決裂でシェア重視に転換(日本経済新聞 3/8)

とのことなので、しばらくは原油安の状況が続く可能性がありそうです。

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